解体前の天守閣大屋根です。
棟内部はコンクリートでがちがちでした。鯱は鋳物で棟からのボルト4本で固定されていました。
唐破風の素丸は、素丸を立てた上に素丸をのせた、抱丸みたいな感じの状況です。
躯体がコンクリートのため、垂木をアンカー打ちして野地を作ってありました。
平戸城の天守閣葺き替え工事に着工します。
4層屋根勾配唐破風の付いた天守閣です。
瓦は、奈良の8寸判本葺き瓦が葺いてありました。約60年前の瓦ですが、焼き締まって丈夫なため、ここまで保てたという事でしょうか、当時からの瓦の品質の高さを物語るようで、頭が下がる思いがいたします。
新しく使用する瓦は、三州産9寸判本葺き、今回も同じ唐草模様の型を作って焼いてもらいました。
今日からこの地蔵坂櫓の葺き替え工事です。
掛巴と刀根丸は修理したのか、新しい瓦が葺いてあります。
この櫓だけはRC構造でした。瓦桟は躯体にアンカー打ちで留めです。
横桟のアンカーがしっかりしていたため、間の空間は白漆喰で埋めてしまいました。
現在、この建物は入場券売り場になっています。
使用する瓦は、53判和型粘土瓦です。