都府楼はわずかに瓦の色を看 観世音寺はただ鐘声を聴く
菅原道真
以前住んでいた太宰府の家からすぐの所に観世音寺がありました。近くには政庁跡や戒壇院などがあり、休みの日や夕方、散歩の途中によく立ち寄っていました。
今思えば、あの時何気なく見ていた青黒く色褪せた御堂の風景が長い旅の始まりでした。
あれから20年程経ちますが、何もわからないままこの道に入り、今の仕事を続けてこれたのは多くの周りの人達の協力と叱咤激励無しには考えられず、只々感謝するばかりです。
未だもって自分の納得いく仕事は出来ず、悪戦苦闘、試行錯誤の毎日です。40半ばで道半ばでありますが、今の自分の方向性を決定付けたと思います京都の師匠の言葉を胸に日々、心して屋根に上がる毎日です。