伊藤若沖作 (プライスコレクション)
2009 年頭の辞
新年明けましておめでとうございます。
初春を迎えまして、心新たに新年の御挨拶を申し上げます。
いつもは、誠にふざけたブログに御付き合いいただき、大変、恐縮至極ですので正月だけは真面目に今年の抱負、努力目標を考えてみたいと思います。
昨年は、前半の楽観ムードから一転、後半のアメリカ発の金融危機が、国内の輸出関連企業の減産、生産休止、雇用調整、人員削減という問題に、あっという間に広がった感じです。
日本の製造業の景気不景気は、輸出に占めるアメリカのシェアが相当、影響しているとあらためて痛感しました。日本と違ってアメリカの消費は、住宅、自動車の購入は、ローンやクレジット無しでは成り立たない消費社会だそうです。
今年は、どう楽観的な見方をしても昨年より景気が良くなるとは考えられません。
建設業の場合、ここ数年落ち込んでいた所に、さらに悪条件が追い討ちをかけた感じです。
しかし、落ち込んでばかりもいられません。じっとしていても仕事はありません。自分から積極的に行動する事が大事になってきます。
何の業種であれ、営業努力無しでは受注は見込めません。今後しばらくは、数の淘汰が続くと思いますが、それに負けないように生き残るには、他に無いもの、自分しか出来ないものを持つ必要があります。業界のオンリーワンでありワンオフの仕事といったところでしょうか?。
上の絵は、にわとりを描かせたら日本随一の伊藤若沖の作品ですが、去年、本物を太宰府の博物館で観た時は、今にも鳴きだしそうな勢いの緻密な描写に感動しました。
外国のコレクターが所蔵しているそうですが、洋画には無い日本独自の花鳥画を収集する気持ちがうなずけます。
今年一年、厳しい年になると覚悟していますが、厳しい中に自分独自のスタイル、作風、モチベーション、経営理念を持つ事が来年、再来年に飛躍する力となると思います。
最後に、本年が皆様にとりまして大いなる飛躍の年となります様心よりお祈り申し上げます。