地元長崎の4月4日付「長崎新聞」朝刊に載っていた記事に目が留まりました。
長崎市寺町の禅寺皓台寺の山門、仁王門、大仏殿が県指定文化財に指定された記事です。
記事によると、山門は1837年建立の建築、仁王門は1680年の建築、大仏殿は、1768年の建築で、仁王門は県内の社寺の門としては最古だそうです。
この門は、個人的にも特別な思い出のある門です。
このお寺の隣のお寺、長照寺の山門が平成10年に建て替わり、その門の屋根工事の時、解らない事があった時は、休憩時間に見に行っていました。屋根瓦は全て京都の有名な老舗の施工によるものです。
ここ皓台寺と隣の長照寺の出入りの宮大工さんと、私がある時期御世話になったその京都の師匠との仕事でしたが、まだ見習いだった私に、若い内弟子の職人さんを付けてもらい葺かせてもらった現場でした。
試行錯誤、悪戦苦闘してなんとか仕上げた切妻の山門ですが、今思えばこの仕事が後に続く大きな足掛かりになりました。
禅宗のお寺ですから、雲水さんが何人も修行されています。
この隣のお寺が大音寺で、山門、鐘楼は2年前に仕事させていただきました。
トップページの写真がその山門です。
次号に続く