「 旅の途中で 」 高倉健著 平成15年 新潮社
「日本刀がとっても好きなものですから・・・」
刀の持っているたたずまいというか、力強さというか、気品というか(中略)
刀鍛冶がこめた気迫が、何百年経っても見る者の心を打つ、その不思議さ。
人間が人間を殺すための道具だったものが、いつの間にか世界に誇る、日本を代表する芸術品になってしまったという究極の矛盾を、いい刀は体現しているんだと思います。
刀匠からの手紙より