『私の手が語る』 挿絵より
今、半分読んだところですが、その中で相手の立場というタイトルの項で、本田氏が経営論を語られています。
狭い道で自分が自動車を運転している時は、歩行者が邪魔に見え、自分が自動車から降りて歩行者の立場になると自動車が危なく見えると。
自分が相手の立場になって考えると、運転も歩く人に優しい運転になり、歩行者も車の邪魔にならない様に歩いてくれる。
確かにその通りで、自分に有利な様に物事を進めるには、どうしても自分の立場を主張する傾向になってしまいがちになりますが、そうなるとお互いの意見を言い合うだけで、最後は感情的なすれ違いが出来て、それまでの関係さえも無くなってしまう事もあります。
人間どうし、感情と感情のぶつかり合いですから、なかなか難しいですが、一歩下がって冷静に考えろと言う翁の言葉と理解しました。