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 『 私の手が語る 』  ~一枚残らず使い切れ~

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『 今度の山はでかいぞ、やまさん・・』  BY 藤堂俊介(石原裕次郎)

今日は1日中、事務所で電卓と三角スケールで積算していました。

来年、春先にかかる御堂の正確な枚数を拾うため、見積書の数量をもう一度、積算し直しました。

瓦は淡路産の一体型本葺きです。

着工まで半年以上ありますが、早めに準備、段取りしておかないと、ちょっとした油断で拾い忘れ、計算ミスで足らなかったり、余ったり、余分なロスが出ます。

今回は柱間で十間四面の屋根面積680㎡、200坪余りの大きな本堂です。

先日、宮大工さんの加工場の原寸小屋で、瓦の割付け、納まりを打ち合わせしてきました。

最近の原油高で原材料のコストがどんどん上がって、屋根に載る瓦の単価も年々上がっています。

一般住宅と違って、1枚当たりの値段が高いので、1枚残らず使い切る勢いで発注しないと、長期不要在庫になってしまいます。

自分で焼いて作れる物なら作るんですが、そうもいかないので、餅は餅屋、瓦は窯元さんに御願いするしかありません。

私の田舎なら新築の家が建つ位の金額が、御堂の屋根に載ってしまいます。

朝から夕方まで図面と電卓を一日中見ていたら、目が疲れました。

ところで今日、昼前に急に暗くなり、またすぐに明るくなりましたが、あれがもしかして皆既日食だったんでしょうか?。