これは先日の、ブックオフトリアス久山店で買った文庫本です。
外資系金融機関や証券会社勤務の経歴を持つ幸田真音さんの時代小説です。
去年秋口からの世界的な金融危機以降、色んな横文字を覚えました。
信用力の低い低所得者層向け住宅ローン、サブプライムローン。
債務不履行がデフォルト、CDS(クレジットデフォルトスワップ)、企業の吸収合併(M&A)、為替、株式、債券等の金融商品から派生した新しい金融商品がデリバティブ、ヘッジファンド、ROE、TOB、その他・・・。
金融の世界にも金融工学という分野があったんですね~、知りませんでした。
20年位前ですか、証券会社の顧客への損失補填問題で国会に参考人招致で証言に立ったある証券大手の幹部の方の「手前どもは商人(あきんど)ですから」という言葉が妙に残っています。
商売上の顧客を裏切れない、相手に売れない商人の意地があったんでしょうか、ある意味かっこ良く見えました。
ことわざに「屏風と店は広げすぎると倒れる」という言葉がありますが、弊店の場合、広げる間も無くそのまま店仕舞いしそうな予感が無くも無い今の建築業界です。お客さんの家の屋根は延べにすると相当な坪数こなしてきたつもりですが、自分が建てた家の屋根は未だに葺いていません。というか葺く機会は無いと思います。
その前の段階の屋根瓦の下、「家」を建てる可能性が、多分、ほとんど、限りなく、ゼロに近いからです。
金融機関から見ると零細建設業者、その中でも地を這う様な営業スタイル、ワイド&ローなビジネスモデルを実践している私、瓦屋半兵衛です。
それでもまだ、信用力が低いとはいえアメリカにはサブプライムローンがあるからまだ良い方です。
日本には、「信用力の超低い建設業者向け住宅ローン」は無いわけですから。
金融機関にとってまさに博打、まさにギャンブル、まさに危ない橋、まさに、、、、、。
話が違う方に行ってしまいましたが、気は持ちようです。「大工の掘立て」「紺屋の白袴」ということわざもありますので、夢は前向きにそして、のれんは外向きに掲げて行きたいと思います。
参考文献 みんなよく読む 日本経済新聞
文 章 夢を明日に 林 田 瓦 店
提 供 ブックオフ トリアス久山店