中華街から少し離れた本牧には、三渓園という庭園があります。
今回の旅の古寺巡礼で一番来たかった所が、ここ三渓園です。
パンフレットによると、生糸貿易で財を成した横浜の実業家、原三渓氏の邸宅跡で、京都や奈良の御堂を移築、整備して公開したのが始まりだそうです。
その中にある山の上に、三重の塔があります。
京都の燈明寺というお寺にあった塔を移築したそうです。
1457年建立の建物だそうですが、ライトアップされた木組と深い軒の造形は美しく、ずっと見ていても飽きません。
中華街の楼門に比べるとずっとシンプルな屋根ですが、簡素な中にもダイナミックな、勢いのある棟です。
これを手本に同じように葺けば、同じものが出来る様な気がしますが、それがなかなか難しいんであります。
昼間の光と違い、ちょうど5時前の横からの夕日で綺麗に赤く染まった三重の塔でした。
この御堂も三重の塔と同じお寺の本堂だそうです。
今日でお寺巡りは終了です。
明日は、東京の夢殿からのレポートです。