出品中の集合管が本日、めでたく落札されました。
山形県のK様、お買い上げありがとうございました。
ちなみにクワガタつながりで説明しますと、このエキゾーストの4本から1本に全員集合している排気管が、いわゆる集合マフラーと言う、70年代カスタムには無くてはならないアイテムの一つなわけです。
その中で、この写真のタイプが機械曲げと言われるタイプです。それに対して4本の部分が大きく湾曲、カーブしているタイプが、手曲げと言われるタイプです。前から見た感じは、パイプが大きく湾曲し、エラの張りがダイナミックな迫力は、手曲げ特有のものですが、自分的には、エンジンとの空間が空いてしまうため、あえて機械曲げを選んでいます。これが、当時の本物、当時物ならOO万円位します。
いうなれば、お茶の席で使う、竹で出来た茶ノ葉をすくう(粉か)、耳かきみたいなのに、倒れそうなお金をつぎ込むのに似ています。
その昔、ヨシムラの総帥、故吉村秀雄氏が、砂を詰めたパイプをバーナーであぶって1本1本手作業で曲げ加工していたという伝説がある位、バイク馬鹿の間では伝説のアイテム、茶道具であります。鉄パイプがのたうつ芸術、美の極致の観があります。
これがあって初めて、侘び寂びの世界、イントロで流れる黒のロックンロールの世界、「紫のハイウェイ」が確立するのであります。