『 平 影 盛 』
地震が無ければ、今も屋根瓦を飾っていた鬼瓦、横付けした2tダンプに投げ下ろして、割ってしまうのも忍びないので、ハシゴで降ろしました。
連日、熨斗の棟を崩して、洋風の丸い冠瓦の1本葺せですが、瓦屋の心境としては、何とも言えない心境です。
大震災の復旧工事に携わっておられる全ての瓦屋の皆さんが、同じ思いを感じながら作業されていると思います。
入母屋の屋根に立つ三つ組の台付き影盛、それが瓦屋の本当の仕事だからです。