工事中のお宅の隣の瓦が、良い感じに苔が生えて、まだら模様に変色していたので一枚撮ってみました。
瓦の形状や色から、50年近く経っていそうな瓦でした。
長年の台風や地震にも耐え抜いて、新築の新しい瓦には無い、風合いや貫禄があります。
昔はこういった桟山が尖った、鎬桟(しのぎさん)瓦に、鎌軒瓦の屋根がありましたが、最近はあまり見なくなりました。
これは、長崎の平戸地方で良く見る、左桟の鎬桟瓦です。
風の吹く向きを考えた末の使用だと思います。
これは山口県防府市の毛利藩の屋敷の棟ですが、良い感じに褪せています。
これも半世紀近いビンテージ物です。
真新しい瓦も綺麗で良いんですが、長い年月が経った物が持つ風格はどうしても出て来ません。
と言う事は、あと50年後の96歳まで長生きしたら何とか目に出来るという事ですか、、、。