新聞記事の下面は、波佐見焼の轆轤(ろくろ)成型技術保持者の方が、無形文化財で指定された記事ですが、記事を読むと陶磁器の世界も景気の浮き沈みがかなり影響するそうで、日常食器を機械化して大量生産した結果、供給過剰で大変な業界になってしまったとのこと。
瓦業界も状況は似たようなものですが、この方が言われる様に生涯一職人であり続けることを幸せな事と思わないといけません。
平成7年は、阪神淡路大震災の年だったと思いますが、思うところあってちょうど今の季節、淡路島にある瓦の職業訓練校に1年間勉強し直しに行った経験がありますが、その学校の校長先生が先述の長崎の宮大工さんと親交のあった京都の師匠だったわけです。
物を習うにはだいぶ遅いスタートでしたが、1年間若い生徒と一緒に修業させてもらい、貴重な一年になりました。
あれから14年くらいなりますが、今思うに人の縁で助けられ、育てられ、まさに一期一会、回りの力でここまでなんとかやってこれた気がします。