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『蟹工船』   小林多喜二著   

蟹工船.jpg 新潮文庫

極寒のオホーツク海で操業する蟹工船で、過酷な労働に就く若者を描いた物語です。

最近の新聞記事の紹介で知った本です。

今の労働環境を象徴する言葉に『ワーキングプア』、『ニート』といった言葉を聞きますが、戦前に書かれた本の内容が、今の日本の現状に酷似しています。

話し替わって、私の店では繁忙時に人材派遣を利用します。

上は60歳過ぎの方から下は18歳の若者まで様々ですが、中には日雇いには勿体無いような器用な人材もおりますが、いかんせん本人にやる気が無いとどうにもなりません。

まっさらな二十歳前後の若者を屋根の上で即戦力に育てるには、雇う方も雇われる方も、相当な時間と我慢が要求されます。なにしろ、親に怒られる事も、叩かれる事もあまり無い世代ですから。

生きていく上で避けて通れないのが仕事ですが、自分の思い描く理想と、目の前の現実の距離は、努力次第で近つけていけると思います。

25年前の、父に弟子入りした当時の自分を、懐かしく思いだした秋の1冊です。