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文豪幸田露伴の次女の方の書かれた二冊の本です。

幸田露伴といえば「五重塔」は以前書きましたが、私には少し難かし過ぎました・・・。

父の露伴の晩年に一緒に過ごした日々を追憶した本が右の本ですが、躾には相当厳しかったそうです。

掃除の後の「あとみよそわか」と言う言葉は、なるほどと感心させられました。

もう一冊の「木」は、北海道の蝦夷松から、屋久島の杉までエッセー風に書かれた本です。

著者の木に対しての造詣の深さ、広さは父のDNAでしょうか、それぞれの木の特徴をわかり易く紹介しています。

仕事柄、少しは知っておかなければならない分野ですが、社寺の建築にはいろんな種類の木が使われています。

檜、欅、ひば、杉、下で宮大工さんがかんなをかけると、木の香りが漂ってきます。

本の帯に書いてあった文章を少し紹介します。

 

木は口もきかず歩きもしない 慎み深いものだが、なじみ親しむばかりが木との交際ではない。

(中略)はからずも樹木の惑わしを垣間見たような気もした。

これだから少なくも一年四たび、四季の移り変りを知るのはものの基礎だといえる。(本文より)

 

 

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種子島の完成後、そのまま帰るのも勿体無いと言う事になり、左下に位置する屋久島にフェリーで渡り、縄文杉を見てきました。

 

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険しい山道を歩く事数時間、ついに到着、この時程歩き疲れた事はありませんでした。

これが杉かと思うような、ごつごつした異様な木肌と巨大さに、軽々しく近寄り難い神々しさと霊気を感じました。

 

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古い太い枝に新しい杉の木が成長している様な感じでした。

今度は、夏休みに子供を連れて来たいと思いましたが、足腰が元気な内に早く行かないと途中で子供に捨てて置いて行かれそうな、それ位厳しい楢山節考になり兼ねない険しかった登山でした・・・。

090125higashiosaka.jpg 小学館文庫

先週、人口衛星「いぶき」に東大阪の町工場が開発した小型衛星「まいど1号」が載せられ、成功した記事を見て思い出した本です。

本の発行が2003年ですので約6年前に読んだ事になりますが、あらためて読むと2005年打ち上げの計画だったそうですが、大阪人の夢を夢で終わらせなかった執念に、脱帽、敬服しました。

ロケットと言えば種子島ですが、何年か前に仕事で行った事があります。

 

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パソコンの奥の方から引っ張り出した写真です。

種子島宇宙センター近くの海岸線です。ちなみに島には信号が数えるほどしか無いそうです。

 

 

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ひたすら走ると、見えてきました。

 

 

h2a006.jpgのサムネール画像  

ここまで位しか行けませんでした。

確か、この時も打ち上げの数日前でした。

 

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さて、私はどれでしょう?

 

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ついでに現場も紹介します。

築何百年の民家の修復工事です。国の重要文化財らしく、素屋根完備でした。

 

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こんな感じで→

 

 

090125003.jpgのサムネール画像

葺いた後に白漆喰で→

 

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仕上げていきました。九州でも以前は見られた施工法です。

瓦工事より、漆喰工事の手間が多くかかりました。

 

 

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天気予報どうり、やっぱり積もってしまいました。

山の中のアパートから、凍結した山道を下ってきたら御覧のとうりの状況でした。

土曜日ですので、そのまま自宅まで4時間かけて帰りました。

今週は雨と雪で泣かされました。通常の半分しか進んでいません。

(来週はどうなんでしょうか?半井サン・・・。(しかし、いつ見てもBoAチャンにしか見えませんネ~))。

 

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裏面地葺き完了。

時折、粉雪がふきつける寒い日でした。

天気予報では、明日は平地でも積雪するとの事でしたが、雨よりはましですが、NHKのお天気キャスター半井サンの予想が外れることを祈るばかりです。

(アパートのテレビはNHKしか映りません・・・。)

GTroman2009jpg GT(グランツーリスモ)

『 G T 』、グランツーリスモ、グランドツーリング、中年オヤジには良い響きのワードです。

箱スカ2000GT、ケンメリ2000GT、セリカ1600GT、リフトバック2000GT、ブルーバード2000GTX、SSSじゃなくてGT・・・・・。

ワードのシンクロニシティetc・・・・・。

トヨタ2000GT→坊津→007

いすゞべレット1600GT→ムスタングGT→横浜中華街→CKB横山剣さん

トヨタセリカ2000GT→ゴールデンゲートブリッジのCM→BGMはフランクシナトラの♪「マイウェイ」♪

トヨタカリーナ1600GT→「足のいいやつ」→千葉真一

日産ブルーバードU2000GTX→私の青い鳥・・・・・。

セド、グロ230.330.430、リーフスプリング板ばねヒップアップ仕様、ホイールは、エンケイバハ。

L20系SUツインキャブ、足はスピードスターマークⅡにピレリーCINCURATO P7、Fフェンダー叩き出し、ウッドモモステ(パワステ無し、車庫入れ、縦列駐車肉体労働要ス・・・)、

カーステはロンサムカーボーイにスピーカーはTS-X9か11の箱型。カセットはダビングしたCOOLS RC。

芳香剤はポピーの定番キンモクセイetc・・・・・。

 

昔の写真を見るとその頃の音楽、風景、香りが一緒になって甦ります。

今、GTというジャンルの車はスカG以外見当たりませんが、10年落ちの中古車に初心者マークを貼って乗っていたオヤジ世代にとっては寂しい限りです。

車の基本はセダンであり、クーペだと確信していますので、若い人には最初に乗ってもらいたいカテゴリーの車です。それも、オートマじゃなく5速マニュアルで。いきなり、ワンボックスのファミリーカーで楽している場合じゃありません。(そういう私もその一人ですが・・・)。

昨年の新車販売台数は20何年ぶりの少ない販売台数だったそうですが、ケイタイもパソコンも無かった時代に免許を取った世代は考え様では幸せだったかもしれませんね。

暮れの大掃除に発見したアルバムを久しぶりに眺めながら25年前の忘れかけた憧景に思いを馳せた今年の正月でした。

 

俳壇

 

「  道半ば  心はあの日の  ツーリスモ   」     

「  路けわし  どこにいるのか  青い鳥    」

                                   晴れ姿十五枚はぜ 

 

 

 

 

 

 

 

 

beetle1959.jpg1959製白いかぶと虫

♪『スポルトマテイック』♪     クレイジーケンバンド

 

アップではとても見られた顔ではありませんので少しボカしてみました。

今、家の車庫に埃かぶって鎮座しているコレクションです。

西ドイツ生まれ、アメリカ経由、福岡に並行飛来、15年の棲息の後、現在車検切れ・・・。

ポルシェアロイ、Fダウン、1600cc、カドロンツインキャブ、クワイエットマフラー、オイルクーラー(クーラーは無し、三角窓はアリ・・・)。

夏はとても暑くて乗られたもんじゃありません。本人は好きで乗っているので我慢できますが、子供がどうしても嫌がり、泣く泣く5年前にナンバーを返却、車検上は廃車済みです。

後10年位して、子供を乗せる必要が無くなれば、またバリバリいわせて乗る予定にしています。

空冷水平対向リアエンジンの後から押し出される感じの加速感、カドロンの吸気音、三角窓から入って来る気持ち良い風、(洋風住宅によくある出窓ではありません・・・)。

車本来の面白さがたくさん詰まった50年前のかぶと虫ですが、最近めっきり見かけません。

今の車で50年後に相変わらず元気に走っている車はあるでしょうか?・・・。

しかし、5年前のサメブル(ブルーバード2000GTX(昭和50年式))のスタイルと明らかに芸風が変わっていますネ。

流行に敏感(流されやすい)な性格のスポルトでイージーだった福岡時代の車の履歴書でした!。

 

20090118ymjpg  文春文庫

三島由紀夫の自決の一年前に出た本です。

信義、礼儀、作法、安保問題、著者の考えていた国家観や哲学がわかり易く書いてあります。

この前、前航空幕僚長の懸賞論文が問題になっていましたが、部分的には共感出来る所もあり、全てが間違っているとは言えないと自分的には思います。

今の自分の歳45才で自ら終止符を打った三島由紀夫と、見方によっては通じる、自衛隊、安全保障の考え方の相違が表面化した問題ではなかったでしょうか?・・・。

  20090118whk.jpg  講談社

山本一力さんの自伝的小説です。

上京後の新聞配達の住み込み時代、担当区域の渋谷にあった、ワシントンハイツと言う米軍住宅の名前が本のタイトルです。

その後、大手旅行会社勤務時代の話が、昭和45年前後の憧景描写と一緒に書かれています。

時代小説とはまた違う、自分の子供時代とシンクロして読めた本です。

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裏面と表面を交互に瓦を載せて、屋根に均等に過重をかけます。

荷さばきの際、瓦の落下に気を付けないと屋根木部を痛める事になり、慎重な作業が必要です。

クレーンの届かない場所は、前日配置していたので1日で終了しました。

来週は、地葺きに入ります。

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やはり、七間四面の本堂は広いですね~、若い兄ちゃんが途方に暮れています。

オーイ!動けよ~!!。明日はクレーンが来ッドーー!!。

 

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今日は、5人体制で13トンクレーンを雇って瓦上げ作業です。

夕方までに30パレット上げてしまう予定です。

施工前に軒先を濡らさない様に、あらかじめルーフィングを長く出して、葺く直前にカットします。

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                              サーフィンホットロッド1990

       ♪ 『レディ ムスタング』 ♪     クレイジーケンバンド

 

♪フェンダーミラーのセドリックでバイパスを飛ばそう

  葉山のシーサイドハウスでツイストパーティー♪      

                       『葉山ツイスト』クレイジーケンバンド

 

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                                 二十歳の肖像1984

明日は成人の日、二十歳の皆さんおめでとうございます。

最近、ブログねたが見つからない四十五のオヤジは、暮れの大掃除の最中にダンボールの中にあったアルバムを発見、その中に、白い縁が良い感じにセピア色に変色しかかった、昔の写真を発掘。

温故知新と言う言葉もありますので自分の四半世紀を振り返り、新しきを知る為には良い機会ですので御覧の新成人の方がおられましたら、御両親も多分、同世代と思いますので是非、お父さん、お母さんのアルバムを親子で御覧下さい。違う意味で盛り上がると思います。

上の写真のすぐ近くに、25年前の島原文化会館大ホールで鐘ヶ江市長と新成人の記念写真がありましたが、正直かなり引きました(タソガレ・・・)。

話を元に戻しますが、上の写真は福岡に行く前の頃のスナップですが、当時の同級生の子供が今、娘の同い年の友達に何人もいます。この前、横浜に30人31脚の応援で行った時も、オヤジの修学旅行さながらでした。

25年前と今とでは、社会、経済、雇用、必ずしも昔より良いとは言えませんが、二十歳の新成人には若さという無限の可能性があります。

昔の自分を、今振り返って思う事は、目的も無く漠然と過ごしていた時に、今の道に引っ張ってくれた親父の力、それが大きかったですね、今思うに・・・。

後10年位したら、今度は自分の息子に何かしてやる番が回ってきます。

今の世の中、毎日悲惨なニュースばっかりで、明るい話題がありません。

せめて自分の親、兄弟、子供、その絆だけは大事にしたいですネ。

親子喧嘩はしても親は親です。親父も七十二歳で歳男です。今は現場も引退して孫の世話で助けてもらっていますが、いまだにどうでも良い事で口喧嘩します。

明日の新しい門出を迎えられる新成人の方も、親あっての自分なんだという事だけは忘れないで下さい。(と言う本人も最近それに気付きました・・・。)

                           FROM クッククック私の青い鳥

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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1月10日(土)、今日はお寺の棟上式です。

夜からの雪も納まり、10時半から始まりました。

 

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多くの檀家さん、保育園児、工事関係者の列席のもと、御住職の読経が始まりました。

 

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保育園児の勇ましい太鼓の演奏に我が家の梅組サンを連想しました。

 

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その後は、お待ちかねの餅まきです。

相当な量の紅白餅、お菓子、飴、50円玉を宮大工さんと一緒に撒きました。

時々、園児の顔に当たってしまい、泣きそうな顔をされました・・・(謝)。

 

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祝賀会の席で御住職の尺八の披露があり、一同聴き入りました。

ここに列席の皆様方の信仰のお陰で自分たちの仕事が出来る事に感謝しなければなりません。

信徒の方の期待に120パーセント位の、CS(顧客満足度)で応えたいと少し酩酊した頭に喝を入れました。

 

 

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軒付けに入りました。今週は、桟打ち、クレーン作業と平行して、自分含めて4人施工体制での作業です。

なるべく、軒先に雨がたまらない様に一気に葺き上げたいと思います。

巴の銅線も最近は、ビス指定が多くなってきました。

 

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大流れの屋根も、鎖の線に忠実に沿わせるため、軒先の高い所は、薄い桟木で調整しました。

この作業を省略すると、後で後悔する事になります。

桟木も今回から21×36の太いサイズに替えました。この桟打ちの作業は、一見簡単そうですが、1段でも寸法間違いをすると大変な事になります。

瓦も、1枚1枚の寸法が微妙に違う為、必ず、仮葺きして甘いか、きついか、確認します。 

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1月5日、仕事初めの今日は、年始の挨拶回りを済ませ、部屋から歩いて数分の太宰府天満宮に初詣でに行ってきました。午後6時半になってもこの人出です。

これから、2月の受験シーズン、3月の梅の見頃と大勢の参拝客で賑わいます。

今日は、太宰府泊、明日5時起き、佐世保インターまで高速移動の予定です。

ito jyakuchuu.jpg   伊藤若沖作 (プライスコレクション)

 

2009 年頭の辞

 

新年明けましておめでとうございます。

初春を迎えまして、心新たに新年の御挨拶を申し上げます。

いつもは、誠にふざけたブログに御付き合いいただき、大変、恐縮至極ですので正月だけは真面目に今年の抱負、努力目標を考えてみたいと思います。

昨年は、前半の楽観ムードから一転、後半のアメリカ発の金融危機が、国内の輸出関連企業の減産、生産休止、雇用調整、人員削減という問題に、あっという間に広がった感じです。

日本の製造業の景気不景気は、輸出に占めるアメリカのシェアが相当、影響しているとあらためて痛感しました。日本と違ってアメリカの消費は、住宅、自動車の購入は、ローンやクレジット無しでは成り立たない消費社会だそうです。

今年は、どう楽観的な見方をしても昨年より景気が良くなるとは考えられません。

建設業の場合、ここ数年落ち込んでいた所に、さらに悪条件が追い討ちをかけた感じです。

しかし、落ち込んでばかりもいられません。じっとしていても仕事はありません。自分から積極的に行動する事が大事になってきます。

何の業種であれ、営業努力無しでは受注は見込めません。今後しばらくは、数の淘汰が続くと思いますが、それに負けないように生き残るには、他に無いもの、自分しか出来ないものを持つ必要があります。業界のオンリーワンでありワンオフの仕事といったところでしょうか?。

上の絵は、にわとりを描かせたら日本随一の伊藤若沖の作品ですが、去年、本物を太宰府の博物館で観た時は、今にも鳴きだしそうな勢いの緻密な描写に感動しました。

外国のコレクターが所蔵しているそうですが、洋画には無い日本独自の花鳥画を収集する気持ちがうなずけます。

今年一年、厳しい年になると覚悟していますが、厳しい中に自分独自のスタイル、作風、モチベーション、経営理念を持つ事が来年、再来年に飛躍する力となると思います。

最後に、本年が皆様にとりまして大いなる飛躍の年となります様心よりお祈り申し上げます。

 

 

 

 

 

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新年 明けましておめでとうございます。

  本年も御愛読のほど宜しく御願い申し上げます。

今朝は綺麗な初日の出が見れました。今年も一年、今朝の様な気持ちの良い年になる様に、朝日に向かって手を合わせ、拝みました。

昨夜は、紅白を観た後、近くのお寺に除夜の鐘を打ちに小6の長女と行ってきました。

寒い深夜の空気が気持ち良く、一年の煩悩を払い、新しい年に願いを込めて、親子で鐘を打ち、本尊に手を合わせて1時前に帰宅しました。

一年の計は元旦にありと言いますが、今年一年が皆様にとりまして、素晴らしい年になります様 心からお祈り申し上げます!。